No.6439号(2024年11月18日号)13面では「町おこしの花から自己肯定感」を掲載

11.18

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教職調整額・財務省案 10%へ段階踏み引き上げ 将来的に残業代支給

教職調整額・財務省案

 財務省は11日、財政制度等審議会の分科会に、教職調整額を一定の条件の下で10%まで段階的に引き上げ、将来的に時間外勤務手当を支給する制度に移行する案を提示した。学校・教師が担う業務の3分類の厳格化などにより授業以外の時間の抜本的な削減を条件にすることとした。文科省の要求した13%の調整額では教職の魅力向上につながらず、効果は乏しいと指摘した。

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学校・教師業務の3分類 3割以上「知らない」

全日教連調査

 全日本教職員連盟が実施した教職員の勤務実態調査で、文科省の示した「学校・教師が担う業務の3分類」を3割以上が「内容をあまり知らない」「ほとんど知らない」と答えた。平成31年に中央教育審議会が働き方改革を進める目的で設けたが、6年がたっても学校現場に浸透していないことが浮き彫りになった。全日教連は業務の適正化を進めるよう国や自治体に要望していくという。

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解説 不登校生への支援 欠席中も学びを継続できるように

 文科省が先月末に公表した問題行動・不登校等調査によると、令和5年度、不登校の小・中学生は35万人近くにもなった。増加する不登校児童・生徒への支援は喫緊の課題だ。不登校児童・生徒への支援に詳しい、上智大学の酒井朗教授に今後検討すべき点を寄稿してもらった。

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全国連合小学校長会研究協議会 徳島大会 (上)

 全国連合小学校長会(会長=植村洋司・東京都中央区立久松小学校校長)は10月24、25の両日、研究協議会徳島大会(大会実行委員長=井上圭三・徳島市助任小学校校長)を徳島市内で開催した。大会主題は「自ら未来を拓き ともに生きる豊かな社会を創る日本人の育成を目指す小学校教育の推進」。13分科会で26の研究・実践報告があった。開会式や発表内容を上下2回で紹介する。

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自然豊かな園庭環境の下 実体験を通した気付き重視

 情報をすぐに収集できる現代社会では、豊かな自然環境の中で遊びを通して実体験を重ね、探究することが子どもたちの思考力を育て、深い学びにつながっていくと考えられる。福島市の(学)愛光学園 福島めばえ幼稚園(關章信園長、園児150人)は「遊べるガーデン」を観点に自然豊かな園庭環境を整え、子どもたちが好奇心を持って遊び込み、保育者も感性を磨いて共に学ぶ保育を続けている。

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学校運営協議会委員、児童と熟議 「探究の対話」生かす

「大好きと言える学校」テーマ

仙台市立幸町小

 学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことを目指しているコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)。その実現には、多くの当事者による「熟議」が重要になる。仙台市立幸町小学校(太宰明校長、児童251人)の学校運営協議会では「子どもたちと委員が対等な立場で意見を交流することも必要」と考え、昨年度から「探究の対話」(p4c)を活用した「学校運営協議会の委員と児童の熟議」に取り組んでいる。

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「学び方」身に付け学力向上図る 「鹿骨スタンダード」で授業改善

東京・江戸川区立鹿骨中学校

 「学び方を身に付ける生徒の育成」を目指す東京都江戸川区立鹿骨中学校(大谷雅也校長、生徒347人)は8日、研究発表会を実施した。学力向上に向けて自ら進んで工夫や調整ができる「学び方」の習得を目標に据える。各教科等で鹿骨授業スタンダード(SJS)の実施に加え、授業規律「あじみこし」の徹底に取り組んでいる。

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創意工夫と汗の結晶を販売 全国の農業高校集い「収穫祭」

 全国の農業高校の生徒たちが育てた農作物や加工品を販売する「収穫祭」が3、4の両日に都内で開催された。高校生たちは来場者に生き生きと接客し、手を掛けて開発した商品の特徴などを説明。閉会式では、主催した企業・団体などから選ばれた4校が表彰を受けた。全国各地から参加した高校の特色ある商品や取り組みを紹介する。

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「ラジオ」「ミュージカル」で教師力 「姿勢や笑顔、全てが声に乗る」実感

東京理科大学

 東京理科大学の教員養成課程では今秋、ラジオパーソナリティーとミュージカル俳優を講師として招き、表現力などの育成を目指す講座を設けた。教員志望の学生・大学院生がそれぞれの講座で週に1度ずつ集まり、技を磨く。来月迎える最終日には、ラジオ番組とミュージカルの披露に臨む予定だ。

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「ダリアの町」で郷土愛育む 高学年、「総合」通じ栽培

福島・塙町立笹原小

 夏から秋にかけて色鮮やかな花が咲くダリアを町おこしに生かしている福島県塙町では、小学生が栽培をはじめ、花びらを使った染色も体験する。地域への愛着を育み、自己肯定感が高まっているという。

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