業務支援員の効果疑問視 「行政事業レビュー」で指摘
政府は15日、国の予算の無駄を検証する「行政事業レビュー」で文科省所管の学校現場への外部人材活用事業を取り上げた。これまで人数や予算を増やしてきたものの、教員の労働時間の削減に十分な効果が出ていないとして改善を求めた。時間を取られている業務を代わるのに必要な人員や求められる能力などを明確にすべきだと指摘した。
どう見る教職調整額・財務省案 残業問題の解決には程遠く
財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が11日、教員の処遇改善策について、働き方改革の進捗を確認した上で、教職調整額を段階的に引き上げることを提案した。教育関係者からは賛否双方の声が聞かれるが、識者はどう考えているのか。日本大学の広田照幸教授に話を聞いた。
小学生の読書量、最多 1カ月に13・8冊
学校図書館協議会調べ
全国学校図書館協議会の調査で本年度、小学生が1カ月間に読んだ本の冊数が過去最多となったことが分かった。一方で小学校から高校で1冊も読まなかった子どもは前年度よりも多かった。
全国連合小学校長会研究協議会 徳島大会(下)
前回に続き、10月に開かれた全国連合小学校長会研究協議会徳島大会の分科会の発表内容を紹介する。
主体的な活動通した育ちを探る
みなみ若葉こども園(福島・会津若松市)の実践から (上)
「みんなでつなぐ笑顔の輪」をテーマに1~5歳児までの主体的な活動を通して育まれる「科学する心」の育ちと道筋を探っていった、福島県会津若松市の(学)中沢学園 みなみ若葉こども園(坂下美和園長、園児220人)。低年齢からのさまざまな出会いや発見の積み重ねが幼児期の探究心につながっていることを明らかにした研究は、昨年度のソニー幼児教育支援プログラムの最優秀園を受賞した。2回にわたり、研究成果や10月26日に行われた実践発表会での公開保育の様子を紹介する。
1年間の生活、人間形成を活写 日本教育の質の高さ知る機会に
給食・掃除・行事、万国共通でない
映画「小学校~それは小さな社会~」公開へ(上)
「教育大国」と呼ばれるフィンランドでヒットを記録した映画「小学校~それは小さな社会~」が12月13日から公開される。シネスイッチ銀座(東京都中央区)などを皮切りに全国でも順次上映。本作品を通して特に伝えたいことは、学校行事や授業と授業の間(給食や掃除の時間など)で繰り広げられる子どもたちの人間形成の姿だという。1年にわたって撮影に臨んだ舞台は公立小学校。本映画を監督・編集した山崎エマさん、特別活動を中心とする日本式教育「TOKKATSU」に詳しい杉田洋・國學院大学教授をインタビューした。上・下で紹介する。(文中敬称略)
勤労感謝の日、保護者に贈る作品づくり
本年度開設「チャレンジクラス(不登校対応校内分教室)」
東京・多摩市立東愛宕中学校
東京都多摩市立東愛宕中学校(竹田和彦校長、生徒200人)は、23日の勤労感謝の日を前に、保護者に贈るための花のサシェ(飾り)を作る体験授業を行った。参加したのは、「チャレンジクラス(不登校対応校内分教室)」の生徒12人と教職員ら。講師の畑野ひろ子さんが、生徒の作品づくりをサポートした。後半にはキャリア教育として、30年にわたり芸能界で活躍してきた畑野さんの話を聞き、将来について考える機会も設けた。本年度からスタートしたチャレンジクラスの取り組みとともに紹介する。
被災時に受けた恩を石川の人々に 復興支援「心のバトン」プロジェクト
宮城県宮城野高校
平成23年3月11日に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県。県内や他県の高校とともに美術を通した復興支援活動に取り組んだ宮城県宮城野高校(早坂重行校長、生徒711人)では、被災時に受けた恩を今年1月1日に発生した能登半島地震で困っている人たちにつなぎたいと考え、復興支援「心のバトン」プロジェクトに取り組んでいる。
メタバースで「不安」遠のけ 遠隔授業、顔出さず「分身」が交流
教育工学の全国大会から
中学校卒業後の進学先の一つ、高等専修学校で、特別な支援を必要とする生徒の受け入れが進んでいる。長野市にある豊野高等専修学校には、そうした生徒や不登校を経験した生徒も多く在籍。高校よりも自由なカリキュラムの下、本年度はメタバースを使って生徒の学習を支えている。10月26日の全日本教育工学研究協議会全国大会では、この取り組みなどに関する報告があった。
都内で少年問題シンポ 警察・企業・高校生がSNSの扱い議論
全国少年警察ボランティア協会と全国防犯協会連合会は13日、都内で第31回少年問題シンポジウムを開催した。兵庫県立大学の竹内和雄教授が講演した他、警察や高校生を交えて、SNSの使い方などについて意見を交わした。