
深刻な悩み・不安の相談先 15~18歳、約3割知らず
こどもの自殺巡り こども家庭庁調査
こども家庭庁は2月28日、15~18歳を対象に「こどもの自殺」について調べた意識調査の結果を公表した。1月下旬にインターネットを通して実施。「自ら命を絶つほどの深刻な悩み・不安を持つこどもに対応する相談先」について知らないと答えた割合は27・6%に上った。周知が不十分な状況が浮かび上がった。
共通言語として法律に親しんで 鈴木馨祐法相に聞く
法務省が初等中等教育段階での「法教育」に力を入れている。学習指導要領では、「現代的な諸課題に関する教科等横断的な教育内容」として「法に関する教育」を位置付ける。このたび、鈴木馨祐法相に、法教育についての考えなどを聞いた。外国人住民の増加を踏まえ、共通言語として法律に親しむことが重要などと訴えた。
コミュニティ校 形骸化を懸念「転換点に」
制度創設20年でフォーラム
文科省は2月28日、コミュニティ・スクールの制度化から20年を記念したフォーラムを開いた。公立学校の約6割で導入が進むが、形骸化も指摘されている。関係者がコミュニティ・スクールの今後を議論した。
「実態と乖離した実践」 見直しへ
千代田区立麹町中―この1年 (上)
昨年3月から6月にかけて本紙に掲載した千代田区立麹町中学校(堀越勉校長)の現状を伝える記事に対し、さまざまな反響があった。堀越校長はその後も関係者へのヒアリングを続け、過去の諸課題と現在の学校経営の姿を講演や視察の場で発信し続けている(1月20日付で一部既報)。今回から3回にわたり、前校長の長田和義・武蔵野大学教授の取り組みを含めた諸活動とこの1年の動き、同校卒業生で学校運営協議会座長の中村一哉・実践女子大学教職アドバイザーへのインタビューを掲載する。
各小学校区での取り組み目指す 京都市幼保小架け橋シンポ(上)
文科省の「幼保小の架け橋プログラム」に関する調査研究事業の実施自治体の一つとして令和4年度から3年間、モデル地域での取り組みの推進と充実を図るとともに、自治体としての支援の在り方を検討・実践してきた京都市。2月14日に「幼保小架け橋シンポジウム」を開催し、3年間の成果を発信した。2回にわたり、その内容を紹介する。
調べた店、大勢の前で紹介 2年・生活科「町探検」の学習成果
神奈川・座間市立立野台小
「地域の魅力を多くの人たちに伝えたい!」―。そのような思いを持った神奈川県座間市立立野台小学校(浜田佐織校長、児童657人)の2年生たちが2月27日、生活科「町探検」の学習成果発表会をイオンモール座間(大型ショッピングセンター)で行った。その際、自分たちが作成したプレゼン資料も大型スクリーンに提示。20グループが全て発表を終えると、集まった人たちから「私たちの知らないお店や施設があったので行ってみたい!」などの声があった。
主体性育む「4つの学習活動」提示
東京都多摩地区教育推進委員会が報告会
本年度、「主体的に学習に取り組む子供の育成」を研究してきた東京都多摩地区教育推進委員会(多摩推)の報告会が2月13日、立川市で開かれた。東京都多摩教育事務所によるもので、主体性を育む「4つの学習活動」ごとに、子どもが生き生きと取り組める授業実践を小・中学校の教員が提案した。
国内外へ「選択型研修旅行」実施 留学中の学生ら、後輩へ体験語る
福井県立高志高校・中学校 (下)
探究学習でさまざまな成果を上げている福井県立高志高校・中学校(高校…山内悟校長、生徒730人、中学校…濵田敏功校長、生徒268人)。自らの夢や目標の実現に向け、高校卒業後の進路として海外にある大学を視野に入れる生徒もいる。本年度は海外留学中の学生らが後輩たちに向け、自らの体験などを共有する「高志のミライ教室」を初めて実施。生徒一人一人の多様なニーズに応えられる環境が整っているのも大きな特色の一つだ。
次学年につなげる「学級じまい」 成長や課題を自覚させる
本年度も、残り1カ月を切った。うまくいったクラスも、満足できなかったクラスも、この1年の経験を次の学年につなげたい。クラスを閉じるに当たって、経験のある小学校の担任はどんなことを意識しているのか。
史跡、神楽…「地域の宝」発見 祖父母世代と関わり合い
栃木・栃木市立小野寺小6年生
栃木県栃木市立小野寺小学校(江田慶久校長、全校児童92人)の6年生は2月22日、栃木市社会福祉協議会主催の「キラッと輝く栃木市のお宝発表会」で実践報告に臨んだ。児童は自分の住む地区の史跡・イベント・神楽などを紹介。祖父母世代の学校ボランティア活動の下、自分たちが暮らす地域の良さを見いだせたという。 (本紙特別記者・渡邉康一=社会教育士)