No.5970号(2014年06月16日号)11面では「学級経営覚書」を掲載

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「総合」で育つPISA型学力

先進校ほど効果顕著

日本生活科・総合学会PTの調査

 総合的な学習の時間に先進的に取り組む学校と一般校とを比較した結果、先進校ほどPISA調査で試されるキー・コンピテンシー(主要能力)が培われている―。日本生活科・総合的学習教育学会のプロジェクトチーム(代表=村川雅弘・鳴門教育大学教授)が14日、同学会全国大会(埼玉)で公表した「総合的学習で育った学力調査」中間報告から、こんな違いが浮かび上がった。

英語得意な派遣職員配置

国際高のIB認定取得支援

都教委

 東京都教委は平成27年4月に「国際バカロレア」(IB)コース設置のため、IB認定取得予定の東京都立国際高校に、英語や英文事務を得意とする派遣の職員1人を特例として経営企画室に配置した。IB認定に向けた事務業務のサポート。グローバル化に対応した学校づくりが求められる中、公立学校経営を支える職員にも国際化の波が押し寄せ始めた格好だ。

連携どう進める 放課後子ども教室 放課後児童クラブ

 平成19年にスタートした「放課後子どもプラン」で打ち出された「放課後子ども教室」と「放課後児童クラブ」(学童保育)の連携・一体化。政府の産業競争力会議が示した子育て支援策、中央教育審議会生涯学習分科会の作業部会がまとめた最終報告にも盛り込まれ、今後一層強力に推進される可能性が高い。一方、先進的に一体化を進めた地域では「留守家庭の子どもたちが安心して過ごせる場所がなくなった」という意見もある。そんな中、両者がうまく連携・一体化している例を、千葉県我孫子市と仙台市に見てみる。

確かな根拠基に条件整備求める

松岡 敬明・全日本中学校長会会長(東京都武蔵野市立第一中校長)に聞く

 5月21日の総会で全日本中学校長会の第38代会長に就任した松岡敬明・東京都武蔵野市立第一中学校校長に、会長としての抱負や国の教育改革への対応について、考えを聞いた。

自然・伝統遊び引き継ぐ

幼・保の研究会が共同で冊子

香川三豊市

 香川県三豊市で、幼保の垣根を越えた保育冊子がこのほど完成した。三豊保育研究会と幼稚園研究会が共同で製作した「ななつのたから」と「ふるさとわらべうた」。ベテラン保育者と若手との世代交代を控える中、後継者となる保育士や地域の保護者、住民に、この地で大切にしてきた保育の考え方の伝承を目指し、幼保が一体で取り組んだプロジェクトを紹介する。

「ことば」で子どもの追究促す

富山市立堀川小学校

 「子どもの追究を拓(ひら)く教育」をテーマに、富山市立堀川小学校(高木要志男校長、児童550人)では、発問などを含めた「ことば」を大切にしている。毎日、始業前には、身の回りの環境を子ども自らが整える「朝活動」や、その日の見通しや目当てを持つ「くらしのたしかめ」を行っている。自他の関わりなども取り入れ、子どもたちの主体性を育んでいる。

「特色ある活動」で土曜日授業

栃木・足利市立富田中

 学校教育法施行規則の改正など、現在、文科省が推進する土曜日授業。栃木県足利市教委では、平成23年度から、小規模特認校の3中学校で、「特色ある教育活動」として月2回、土曜日授業を実施している。授業は教育課程内で行われ、内容は各学校が、地域や学校の実情に合わせて決める。7日に開かれた同市立富田中学校(大島一彦校長、生徒114人)の土曜日授業を紹介する。

各専門高校長会が総会・研究協議会

 全国高等学校長協会(会長=高橋基之・東京都立目黒高校校長)の総会・研究協議会に合わせ、専門学科などの校長会が5月19~23日、首都圏で相次いで総会・研究協議会を開催した。商業と看護がそれぞれ周年行事を開いた他、工業、家庭、定時制通信制、英語、総合学科の五つの校長会で理事長の交代があった。

英語教育改革、国のビジョンは

 国際社会で活躍できる若者を育てようと、文科省は昨年、英語教育改革実施計画を打ち出した。同省の掲げる「グローバル人材」育成の道筋をどうつけるのか。政策担当の義本博司審議官と、全国の教育委員会や学校へ授業改善を呼び掛けている太田光春視学官の2人に聞いた。

宿題カフェ「授業についていける力を」

発達障害・家庭環境 事情抱える子どもを応援

埼玉県上尾市

 子どもたちの家庭学習をボランティアの大人が手助けする「宿題カフェ」が埼玉県上尾市などで軌道に乗りつつある。学校の授業についていけず一人では宿題を片付けられない背景には、本人の発達障害や親の離婚などさまざまな事情がある。上尾市の宿題カフェは幼稚園内の一室を会場に、幼稚園教諭などが小学生の家庭学習を1対1に近い体制で手伝い、授業に追い付けるようになることを目指している。

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