No.5979号(2014年09月01日号)13面では「『食』で故郷への誇りを」を掲載

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防災への学び深める

 9月1日は「防災の日」。この夏も、各地で豪雨による洪水や土石流、土砂崩れなど多くの災害が発生し、大きな被害があった。万が一の災害の発生に備え、自分自身の命を守る方法を考えるために必要なことを学ぶ「防災教育」の重要性が増す。今回は、(独)防災科学技術研究所が展開する防災教育プログラムを紹介するとともに、「全国中学生防災サミット」の活動を報告する。

全国公立学校教頭会研究大会秋田大会 下

 前回に続き、全国公立学校教頭会研究大会秋田大会の概要を紹介する。

防災士が司令塔に

ベタニヤホームこひつじ保育園 東京・墨田区

 9月1日は防災の日。保育園での地震などへの備えは、いかに職員の防災意識を高めるかにかかっている。東日本大震災をきっかけに「防災士」資格を取得した保育士を中心に「災害に向き合う姿勢」を高め、地道に実践している園を紹介する。

言語力育成に向けて

国語 今夏の研究大会から

 子どもの言語力育成の中核を担う国語。この夏、全国各地でも多くの研究大会やセミナーが行われた。小学校全国国語教育連絡会は8月2、3の両日、横浜市開港記念会館(横浜市中区)で「記述力」をテーマに第6回全国大会を実施した。また、全国小学校国語教育研究会は8月6日、新宿区立教育センター(東京・新宿区)で「生きて働く言葉の力」を主題に掲げ、第24回夏季実践交流セミナーを行った。両大会について紹介する。

教員加配で暴力・いじめ減少

生徒指導集中対策プロジェクト

広島県教委

 児童・生徒の不登校や暴力行為、いじめなど生徒指導上の問題の多発に頭を抱える広島県教委は、平成25年度から、これら諸問題の減少を図る「生徒指導集中対策プロジェクト」を実施している。県内の小・中学校などを生徒指導の研究校に指定し、教員の加配などを行うもの。昨年度の実施で、問題の発生件数が減少するなど効果を上げている。

身近で切実な課題解決図る

全国高校家庭クラブ研究発表大会 文部科学大臣賞

 「西の京やまぐちから全国へ みんなで架けよう 希望のアーチ」と題して第62回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会が7月31日、8月1日の両日、山口県内で開催された。大会には全国から約2100人の高校生と教員らが参加し、各ブロックを代表して選ばれた生徒による「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」の研究発表や生徒交流会などが行われた。

「根拠示し説明」依然課題

全国学力・学習状況調査

 平成26年度の全国学力・学習状況調査の結果が公表された。昨年同様、各都道府県の平均正答率と全国平均の差が縮小し、文科省や国立教育政策研究所の担当者は「学力の底上げが進んだ」と結論付けた。一方で個別の問題を見ると、「根拠を明らかにして意見を述べる」「必要な情報を取り出し、説明する」といった力には依然として課題が残る。

「食」で故郷への誇りを

広島県尾道市

 広島県尾道市立吉和小学校は本年度、ワケギやアナゴ、タコといったこの地域の名産物を使って児童が新たな献立を練り上げる活動を始めた。今秋には、民生・児童委員の協力を得て地域住民と一緒に、普段の食事に児童考案の献立を取り入れる。朝食抜きだったり、栄養のバランスがもう一つだったりする実態を改めようとしたことが、そもそものきっかけ。これまで、総合的な学習の時間などで学んできた地域の産業に関する知識を土台に、児童が故郷への誇りをより確かに持てるようにすることも狙う。

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