指導主事ら途上国を体感
グローバル人材育成へ
JICA 教師海外研修・行政コース新設
グローバル人材の育成が課題となる中、政策や教員研修に生かそうと、指導主事などが開発途上国を訪問し、文化の違いや教育の現状などを体感―。(独)国際協力機構(JICA)が従来実施している「教師海外研修」に、本年度から行政コースを新設。教育委員会指導主事や、教育センター研修主事などが参加し、開発途上国や国際協力の現場を訪問している。「世界を見渡せば、先進国は一握り。世界の課題は開発途上国に多く、途上国そのものを知り、日本との関係も理解してほしい。実態を理解した上で、学校現場での教育に反映してもらえれば」(石沢祐子・広報室地球ひろば推進課課長)と話す。
体力トップ、男女とも福井
全国平均点「大きな変化なし」
文科省調査
小学校5年生と中学校2年生全員を対象に文科省が行った体力調査で、両学年男女とも福井県が最高点を得たことが11月29日分かった。
海外赴任同行 退職不要に
休業制度の整備進む
夫婦どちらかが海外赴任することとなった場合、教職を休業して、海外赴任する夫または妻に同行できる仕組みが本年度から整備され始めた。これまでは、同行するなら退職するしか道がなく、退職したくなければ単身赴任を強いられてきた。教育委員会が制度を整えた地域では、休業期間中は無給だが、休業期間を終えてから再び、教壇に立つことができる。自分の退職か、配偶者の単身赴任の間で悩む教職員にとっては明るい話題だ。
大都市中学校長会連絡協議会広島大会
第71回大都市中学校長会連絡協議会広島大会(大会会長=山本光信・広島市立江波中学校校長)が11月13、14の両日、広島市内で開催された。東京都や政令指定都市などの中学校校長が参加し、都市部の学校が抱える教育課題などについて議論した。
川遊びで育む古里への思い
島根県益田市保育研究会
全国保育研究大会分科会から
少子化が進み、若年層も都会へ流出。地場産業が衰退して疲弊する地域―地方の現状と未来を見据え、「保育の力」で何かできないだろうか。そんな思いで保育者たちが立ち上がった市がある。保育園での「子どもの育ち」に軸足を置き、地方が抱える問題に地域住民らと連携して取り組む島根県の「益田市保育研究会」。11月13日に秋田市で開催した第58回全国保育研究大会の分科会発表から紹介する。
問題解決的な学習の充実へ
全国小学校社会科研究協議会 大会開催
全国小学校社会科研究協議会(会長=坂本正彦・東京都世田谷区立経堂小学校校長)は11月6、7の両日、京都市内で第52回全国大会を開催した。会場校は岩倉北小学校、伏見板橋小学校、下鳥羽小学校の3校で、大会テーマは「子どもがひらく社会科学習」。提案授業では「問い」や「教材」を大切にした問題解決的な学習を展開し、人と関わりながら自らの考えや立場を明らかにし、社会に役立とうとする子どもの姿が見られた。
全日本中学校国語教育研究協議会・千葉大会の言語活動から
「確かな学力の育成」をテーマにこのほど開催された全日本中学校国語教育研究協議会の千葉大会。会場となった千葉市立幸町第二中学校(飯田良校長、生徒480人)では、同市内の中学校教員による提案授業が披露された。ここでは、小中連携による「話すこと・聞くこと」、新聞と図書館指導員を活用した「読むこと2(説明的文章)」の実践を紹介する。
大学入学希望者学力評価テスト 半数が「期待できない」
基礎学力テスト 進路多様な学校、学習目標として期待
全国普通科高等学校長会総会・研究協議会から
全国普通科高等学校長会(理事長=高橋基之・東京都立目黒高校校長)の第64回総会・研究協議会が11月6・7の両日、高知市内で開催された。研究協議会では、四つの委員会と三つのブロックが調査結果や各校の実践を報告。特に、中央教育審議会高大接続特別部会で議論された「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」と「高等学校基礎学力テスト(仮称)」に対する高校現場の認識に注目が集まった。
母親たちの力で「土曜活動」
私設の幼児教室拠点に
千葉・船橋市
幼稚園が足りなかった昭和30年代に住民の力でできた千葉県船橋市内の認可外幼児教室を拠点に、小学生が土曜日や夏休み、冬休みなどに学校とは違った学びを深めている。幼児教室に子どもを通わせていた母親たちが中心となって、農作業や工作、調理などの場を設け、小学生は異年齢集団の中でさまざまな経験を積む。学校では目立たない子も年下の子に囲まれ、リーダーシップを発揮するという。