No.5917号(2013年04月08日号)

04.08

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高校生は分析力に課題

論理的思考力30問で初調査

三段論法など好成績

 国立教育政策研究所が昨年初めて実施した「論理的な思考力」に関する高校生への特定課題調査で、与えられた情報が必要か不要かを見分けて、問題を解く力が不足している実態が分かった。設定した論理的思考力の中で、最も正答率が低かった。

食物アレルギー なぜ事故は起きるのか

 食物アレルギーによる小学校児童の死亡事故をきっかけに、学校の対応の在り方に注目が集まっている。自治体によるマニュアル整備や給食での対応は進んでいるが、校内体制に問題はないのか。文部科学省は近く、事故の検証を踏まえた有識者による再発防止策の検討に乗り出す。

全国連合小学校長会 研究紀要 下

 前回に続き、全国連合小学校長会の平成24年度研究紀要の各調査結果を紹介する。健全育成委員会、施設設備教材等委員会、教員養成委員会の調査対象は全国の470校で、昨年7月から8月にかけて実施した。各設問は選択肢から複数回答するものが多い。

竜巻、突風から園児を守る

発生1年 動き早く逃げ場なし

茨城・つくば市立筑波幼

 幼稚園・保育所にも被害をもたらした北関東の竜巻発生から間もなく1年。茨城県つくば市では、死者、けが人が出る強烈な災害だった。幼稚園・保育所は子どもの命を守るために何ができるのか。被害の爪あとが残るつくば市で幼稚園を訪ねた。

タブレット端末を活用した実践提案

デジタル表現研究会が公開研開催

 ICT機器を活用した新たな授業プランなどの開発に取り組むデジタル表現研究会(会長=中川一史・放送大学教授)。同研究会が3月23日に開催した公開研究会に、約200人の小・中学校教員などが参加した。公開研究会のテーマは、iPadなどのタブレット端末の活用。時代の流れと共に、新たな情報機器の普及が広がっている。最新の端末機器を活用した教科実践の報告などについて紹介する。

小・高学年から中へ接続ポイントに重点

東京・東久留米市教委が実践報告書

 東京都東久留米市教委はこのほど、「小・中連携教育実践報告書II」をまとめた。過去4年間の実践をまとめたもの。特に、平成24年度は年間20回にわたり、22年度に策定した小・中学校連携カリキュラム概要で示された小学校高学年から中学校の接続ポイントに重点を置き、「検証授業」として取り組んだ記録を掲載した。

地域連携でキャリア教育

東京都立芦花高校

 平成22~24年度に東京都教育委員会の「重点支援校」に指定された都立芦花高校(山下敬緯子校長)がこのほど、3年間の取り組み成果を発表した。注目は、「この子たちの夢を3年後に叶(かな)えてあげようプロジェクト」と題したキャリア教育。主体的に学び、社会人として自立するために必要な意欲や能力、態度を育成することを目的に、企業や地域のNGO、保護者、大学生などと連携してユニークなプログラムを展開している。

赤ちゃんがつなぐ世代の輪

交流のファシリテーター養成

東京都品川区

 乳児と、思春期を迎える子どもたちが交流する「赤ちゃんふれあい事業」。東京都品川区内各所の小・中、高校で展開されている交流事業で、両者をつなぐファシリテーターの養成講座が注目を集めている。赤ちゃんの安全を確保した上で、交流の質を高める役割を担ってもらおうと、平成23年度から始動したもの。民生・児童委員や子育てにひと段落した主婦など、地域の人を募集していることもポイントで、新米ママが地域の多様な世代とつながることで、虐待の防止効果なども見込んでいる。区の担当者によると、養成講座は全国初の取り組みで、他自治体などからの視察も相次いでいるという。

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