指導主事に「気概塾」
校長OBが企画 次世代リーダー育成
静岡大
県や市町の教育をリードする気概と志、実践力を持った人材を育成しようと静岡大学の教員養成・研修高度化推進センターはこのほど、「気概塾」(塾長=梅澤収・同大教授)の設置を決めた。対象は県や政令指定都市、市町教委の指導主事で、講座を通し、これからのリーダーのあるべき姿や、学校・教育の在り方を学ぶとともに、人的ネットワークを構築して「ALL静岡」で業務の質向上を図りたい考えだ。
学校支援地域本部が中学生の学習サポート
遅れがちな生徒の学力伸ばせ
文科省が新事業
地域住民の協力で学習が遅れがちな中学生の力を伸ばす―。そんな事業を平成27年度、文科省がスタートさせる。「学習が遅れがちな中学生を対象とした学習支援」として行う、地域住民が参画する学校支援地域本部を活用した「地域未来塾」の開講がその取り組み。現在も全公立中学校の7%が行っている学習支援を発展させ、全国に拡大することを目指す。そこで、この取り組みを先行して実施してきた、津市立一身田中学校、千葉県流山市立北部中学校の事例を紹介する。
全国連合小学校長会 26年度研究紀要 上
全国連合小学校長会(堀竹充会長)はこのほど平成26年度研究紀要をまとめた。全国の公立小学校校長を対象に、小学校教育が直面する諸課題を調査したものだ。今回は同会調査研究部の各委員会が実施した内容を、次回(20日付)は同会対策部の内容を紹介する。調査は昨年7月から8月にかけて行い、各委員会とも全公立小学校の4%に当たる約800校に依頼し、ほぼ全校が回答した。選択肢の中から三つ以内を選ぶ形式が多い。
地域住民が子育て会議
東京・世田谷区
東京都世田谷区では地域住民らによる「区民版子ども・子育て会議」が活発だ。子育てに関わる地域の課題や子ども・子育て支援新制度、区の子育て計画などについて理解を深め、時に区の方針についても積極的に参画。行政とも膝を突き合わせて本音で語り合う。多様な立場の参加者が対等な関係で話し合い、お互いの力を引き出しながら、より良い子育て環境を目指す取り組みを紹介する。
1人に1台タブレット
街の魅力、1分CMに
新潟大学教育学部附属新潟小学校「総合」
タブレット端末を1人1台使い、街の魅力を発信する新潟大学教育学部附属新潟小学校(宮薗衛校長、児童473人)の子どもたち。昨年度の4年2組では、総合的な学習の時間で高齢化や利用者の減少などの問題を抱える「下本町商店街」のプロモーション動画(1分CM)を作成した。それを動画共有サイト「YouTube」にアップ。学習を通して、問題解決には人の気持ちや意見を聞き、それを取り入れることが大切だと気付く子が多かったという。
仲間意識高めて音楽を愛する心
音楽之友社・授業研究会から
千葉・市川市立第五中学校
音楽の指導法などを紹介する「教育音楽」などを発行する(株)音楽之友社は3月14日、同社ホールで第31回中学校公開授業研究会を開催した。「心でつなぐクラス合唱」をテーマに、千葉県市川市立第五中学校音楽科の田中安茂教諭が公開授業を行った他、中学校教員らによる合唱指導法などが紹介された。
世界的視野で地域活性化探る
「グローカル」ビジネスアイデアコンテスト
茨城県立土浦第一高校
文科省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている茨城県立土浦第一高校(横島義昭校長)が3月13日、つくば国際会議場で「“グローカル”ビジネスアイデアコンテスト(GBIC)」を開催した。地域資源を活用したビジネスアイデアを考案する課題研究に1年生全員が取り組み、プレゼンテーションやポスターセッションで成果を披露。地元企業や大学関係者らから「逆転の発想から生まれた優れたアイデア」と好評を得た。
認知症の徘徊者を救いたい
群馬・沼田市
認知症のため屋外を徘徊(はいかい)する高齢者をより早く住民の力で保護しようと、保護の模擬訓練を始める動きが広がりつつある中、群馬県沼田市では、近年、徘徊している高齢者への対応を小学生が体験する模擬訓練を年に1回設けている。児童自身が近い将来、認知症の高齢者にうまく対応できるようになることを目指すとともに、その体験を家庭で語ることを通して、保護者世代を啓発することを狙う。先月半ばの模擬訓練の模様を報告したい。