民間人校長 「活躍」の条件とは
大阪市立小学校の民間人校長が、採用されて3カ月を待たず退職した。他の地域でも任期を迎える前に退職をした事例が複数あり、教職経験のない人物にとっての難しさが伺える。一方、任期を全うしたとしても、「明らかに成功した」事例は多くはない。こうした中、同市は本年度の校長選考で定員の半分を占める35人を民間から登用する計画だ。どうしたら民間人校長は活躍できるのか―。校長経験と選考経験のある3人に、その条件を聞いた。(1面参照)
関東甲信越地区中学校長会が研究協議会
「基礎基本」を主題に実践報告
関東甲信越地区中学校長会(会長=助川公継・水戸市立第一中学校校長)は6月13、14の両日、第65回研究協議会群馬大会(実行委員長=立見康彦・前橋市立箱田中学校校長)を群馬県高崎市内で開催した。全体協議会や分科会で研究・実践報告が行われ、参加者同士で協議を深めた。
自然に触れ「科学する心」を育む
子どもの気付き大切に
福島いわき市 若葉台保育園
福島県いわき市の(社福)慈育会・若葉台保育園(桑原秀夫園長、園児95人)は6日、「科学する心を育てる~身近な自然とのかかわりを通して~」を研究主題に公開保育・実践発表会を開催した。平成24年度ソニー幼児教育支援プログラム最優秀園の一つに選ばれており、その保育・教育の活動を公開した。また、参加した保育者などとどのような子どもたちの経験を大切にすべきか、そのための環境や保育の工夫をどうすべきか、意見を交換する場を設け、理解を深めた。
集団生かし学び深める
問題解決の過程を共有
考え方の「群」を構成
北海道教育大学附属札幌小学校
「集団の機能を生かした授業」に取り組む北海道教育大学附属札幌小学校(戸田まり校長、児童438人)が大切にするのは「群」というキーワード。子どもたちの見方や考え方にまとまりを持たせ、問題解決の過程を共有し、学びを深めている。学校を空けて研究会などに参加することが難しくなっている実態などを踏まえ、本年度の研究大会から新たな試みとして2日間実施した。5、6の両日に行われた研究大会の提案授業などについて紹介する。
通学時間に「聞く読書」楽しむ
マルチメディアDAISY図書を活用
東京都立八王子東特別支援学校
視覚障害などさまざまな原因で読書をすることが困難な子どもたちにも、ぜひ読書の楽しさや面白さを実感してもらいたい―。(公財)伊藤忠記念財団が、平成23年3月から児童書を電子化(マルチメディアDAISY図書)し、全国の特別支援学校や大規模都市の公共図書館に寄贈する取り組みを始めている。東京都立八王子東特別支援学校(加藤洋一校長、児童・生徒125人)では、マルチメディアDAISY図書をiPodにインストールし、児童・生徒の通学時間を貴重な読書時間として活用している。
おやじの会 全国でサミット開き10年
仲間との交流で活性化
子どものために何かをしようと集まった父親たちの会である「おやじの会」の全国集会が始まって10年の節目を迎えた。学校ごと、地域ごとに活動してきた全国の「おやじの会」が年に一度集まる「全国おやじサミット」は昨年で10回目の開催。札幌市を会場に、障害のある子どもを育てる父親向けの分科会などを設け、互いの経験を語り合っている。平成15年に香川県で開いた第1回以来、各地を巡り今秋は、宮城県で開く予定だ。