No.5933号(2013年08月26日号)

08.26

20130826_00

いじめ防止基本方針 出席停止制度も焦点に

作成へ協議会が初会合

 今年6月に成立したいじめ防止対策推進法で、国と学校に作成することが義務付けられた「いじめ防止基本方針」を作るための国側の協議会が13日、文科省で開かれた。同法が施行される9月28日までに基本方針を作成する。いじめ防止の具体策や重大事態への対処などが柱になる見込みだが、加害者への出席停止の運用の在り方も焦点の一つになりそうだ。

「学級力」の意義と課題

このテーマ キーパーソンとともに

子どもたちが支え合い協調的な関係を築く力

田中 博之 早稲田大学教授

 「子どもによる子どものための学級づくり」が「学級力向上プロジェクト」として、学校現場で取り組まれている。その提唱者が、早稲田大学の田中博之教授。教員の世代交代が進む中、学級経営が十分にできないといった教員側の課題の解決策の一つとして、また学級力が高いほど学力が高いといった相関関係からは学力向上策の一つとして、今、「学級力」が注目されている。その意義と課題などを探った。(聞き手は矢吹正徳・日本教育新聞社編集局長)

全国公立学校教頭会研究大会 下

 前回に続き、全国公立学校教頭会研究大会大分大会の分科会報告やシンポジウムでの議論などを紹介する。

全国保育団体合同研究集会

 第45回全国保育団体合同研究集会(合研)が10日から3日間、神奈川県内で開催された。全体会、37の分科会、二つの特別分科会などで、子どもの置かれている現状や、保育・教育の課題などについて幅広く話し合った。このうち、「地域の過疎化と保育」分科会では、少人数保育の良さが共有される一方、経営的な困難さをいかに打開するかなどが話し合われた。また、保育関係者が多く集う研究集会にあって、幼稚園の現状を踏まえた実践と課題などの分科会協議もあった。

「コオーディネーショントレーニング」を導入

新しい運動観に基づき体力向上

 従来の「運動神経の良さ」を超えた新しい運動観に基づき、体力・運動能力向上に加えて感性、知性の発達、学力向上なども目指す。そんなトレーニング方法「コオーディネーショントレーニング」が、東京都内の小学校などで取り入れられている。東京都教委が実施した研修会の内容などから、体育の授業の他、休み時間や放課後、全校集会などへの導入が考えられるトレーニングの考え方や具体的な実施方法などを紹介する。

「伝統」守り、後世へ伝える

札幌市立新琴似中

 札幌市立新琴似中学校(富田真由美校長、生徒568人)には、歌い継がれている生徒会歌がある。荒れた学校を立て直すために作られたものだが、生徒会役員が中心となり、休み時間などを使って新入生への指導を行っている。新入生歓迎会や卒業式などの場を利用し、全生徒が歌っている。また、地域に伝わる歌舞伎も大切にしている。中1の希望者が歌舞伎の地域公演に参加するなど、生徒たちの伝統を守ろうとする意識は高い。

地形に合う町づくりを立案

京都で国際地理五輪

 7月30日~8月5日、世界32カ国・地域の生徒126人が京都府内に集まり、第10回国際地理オリンピックが開催された。平成20年の初参加以来、4回目の出場となった日本代表は、奈良女子大学附属中等教育学校卒の加藤規新さんが銀メダル、桜蔭高校(東京都)3年平賀美沙さんが銅メダルを受賞。歴史ある京都の町並みを舞台に行われたフィールドワークでは、単なる暗記に頼らない各自の「地理力」が試された。

民間企業が学童保育運営

商店主らと触れ合い社会学ぶ

東京など

 学童保育事業に乗り出す民間企業が増え始め、今夏も子どもたちはさまざまな大人と関わりながら、普段の学校生活とは異なる貴重な体験を積んだ。東京都内では、利用する小学生が商店街を訪ねて、店舗の運営や小売業の実態について理解を深めるなどした。一回り成長し、夏休みを終えようとしている。

関連記事

日本教育新聞電子版 クレジットカード決済でのお支払い 住所変更のお申し込み

ページ上部へ戻る