教員定数 来年度は3800人増
7年計画で3万3500人
文科省は、公立小・中学校で少人数教育などを拡大するために教員定数を3800人増やすことなどを盛り込んだ平成26年度予算の概算要求を公表した。これを初年度として、32年度までの7年間で計3万3500人増やす計画も示した。一般会計の要求額は5兆9035億円(うち文教関係予算は4兆3874億円)。本年度の当初予算額を10・2%上回った。安倍政権の重点施策を盛り込む特別枠では、グローバル化への対応など8402億円分を要求した。
全国学力・学習状況調査 家で復習する子 増加傾向
学習指導要領の改訂を挟んで文科省が続けてきた全国学力・学習状況調査。これまでの調査と同じように、小・中学生は、「知識に関する問題」(A問題)よりも「活用に関する問題」(B問題)の平均正答率が低い一方、家で復習をしている児童・生徒が増える傾向にあることなどが分かった。(1面参照)
全国公立小・中学校女性校長会が研究協議大会
全国公立小・中学校女性校長会(会長=真如むつ子・東京都昭島市立拝島第三小学校校長)は8月1、2の両日、全国研究協議大会奈良大会(大会実行委員長=馬場多佳子・奈良県大和郡山市立郡山南小学校校長)を奈良市内で開催した。3分科会6分散会で研究・実践報告を踏まえた協議をした他、中学部情報交換会などを実施した。全国の女性校長ら約750人が参加した。
幼児教育実践学会
(公財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構(田中雅道理事長)は第4回幼児教育実践学会を8月23、24日、福岡市内で開催した。共催は(社)福岡県私立幼稚園振興協会。各地の園から保育実践を持ち寄り、参加者同士での意見交換などを重視し、それぞれの園内研修の充実を図ることや、現場と共に歩む若手研究者の育成などが目的。全国から14の実践事例の口頭発表、20を超えるポスター発表などがあった。
全国特別活動研究会が全国大会
大阪市内11小・中の児童・生徒がシンポ
全国特別活動研究会(会長=福田俊彦・東京都練馬区立南町小学校校長)は8月8、9の両日、大阪市内で第57回全国大会を開催した。同市が進める小中連携を受け、児童と生徒が自らの校区を良くするためにどうすればよいかを話し合う「子どもシンポジウム」が行われた。子どもたちがより良い人間関係を築く事例の一つとして、分科会で発表されたクラブ活動の取り組みについて紹介する。
資料の効果的活用で興味喚起
全国中学校地理教育研究会が大会
「地理は暗記ではない。研究会に入って、読図・作図力が重要だと教えられた」。大会実行委員長で、東京都江戸川区立小岩第三中学校の石井千歳副校長のあいさつで始まった、全国中学校地理教育研究会の全国大会。東京都内で8月初旬に開催した。主題は「『教科書・地図帳』の効果的な活用」。実践発表では、資料活用により生徒の興味が高まる授業法が発表された。
身近な困り事 創意工夫で解消
全国高校家庭クラブ研究発表大会
全国の高校生が家庭科の学習内容に関する日頃の研究活動を発表する第61回全国高等学校家庭クラブ研究発表大会が8月1、2の両日、新潟県内で開催された。「トキが舞い 稲穂輝く越後から 愛と義の花 届けよう」をスローガンに、同県の高校生約350人が大会運営委員として、会場周辺の地図や記念品の製作、郷土料理を詰め込んだオリジナル弁当の開発などに取り組み、千人を超える来県者をもてなした。
「土曜授業」市民らが講師 教職員も協力
大分・豊後高田市
文科省が来年度から、全市町村での実施を目指す「土曜授業」。下村博文文科相は、大分県豊後高田市の事業を参考事例に位置付けたい考えだ。同市は、希望する小・中学生を対象に、志を持つ市民が講師を務める学習会を隔週で設けてきた。平日の授業では理解できなかったことを教わることができる。市立校の教員は、土曜日の学習会で、主に、出欠の確認など裏方を務める。勤務日ではなく謝金も受けないボランティア活動の位置付けだ。(1面参照)