全普高・入試研究委「希望時期」を調査
大学入学希望者学力評価テスト 3年の12、1月
高等学校基礎学力テスト 2・3年の8、12月
高校3年間の中で複数回の実施が検討されている「大学入学希望者学力評価テスト」「高等学校基礎学力テスト」(いずれも仮称)について、高校現場では「大学入学希望者学力評価テスト」を3年次の12月と1月に、「高等学校基礎学力テスト」は2・3年次の8月と12月に希望していることが、全国普通科高等学校長会大学入試研究委員会によるアンケート調査で明らかになった。千葉市内で5日に開催した全国普通科高等学校長会の第65回総会・研究協議会で発表した。(9面に詳報)
ICT教育充実を「宣言」
全国8首長集いサミット
茨城県つくば市
これからのICTを活用した教育や人材育成の在り方をどうするか―。茨城県つくば市とつくば市教委は10日、全国で先進的なICT教育に取り組む自治体の首長に呼び掛け「つくば市ICT教育全国首長サミット」を開催した。同サミットでは、これを契機に、さらなる教育環境のICT化に取り組むとした「つくば宣言」をまとめた。
対話型哲学教育 新たな学びの創造へ
p4c国際フォーラムin仙台から
子ども同士の対話の中で考えを深めていく教育「p4c(ピー・フォー・シー)」。仙台市と宮城県白石市の小・中学校で広がっている取り組みの有効性をこれまでの実践から明らかにし、それを広く共有しながら新たな教育の創造につなげるため、10月18日に仙台市で「第1回p4c国際フォーラムin仙台―対話による探究を通して思考力を高めよう」を開催した。
全国連合小学校長会研究協議会山口大会 上
全国連合小学校長会(会長=大橋明・東京都渋谷区立加計塚小学校校長)は10月22、23の両日、第67回研究協議会山口大会(大会実行委員長=山本晃久・山口市立大殿小学校校長)を山口市で開催した。大会主題は「新たな知を拓き 人間性豊かな社会を築く 日本人の育成を目指す小学校教育の推進」で、副主題は「志を高くもち 未来へ向かって 共にたくましく生きる子どもを育てる学校経営の推進」。経営ビジョンや組織・運営、リーダー育成などをテーマにした13分科会で26の研究・実践報告が行われた。今回と次回の2回にわたり内容を紹介する。
ごっこ遊びで育つ意欲
東京・中央区立月島幼稚園
幼児期の子どもが大好きな「ごっこ遊び」を通じて、主体的に取り組み、豊かに表現する子どもを育てるために教師に必要な援助は何か。東京都中央区立月島幼稚園(岩城眞佐子園長、園児186人)では、そんな視点からごっこ遊びにあらためて注目し、2年間の研究に取り組んだ。子どもたちの遊びの世界が深まり、それを支えた若手教師には確かな成長があった。
ICT活用 学び合い深まる思考
課題解決型の学習展開
兵庫・芦屋市立精道小学校
(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校として、効果的なICT機器の活用を通して「生き生きと学び合う授業の創造」に取り組む兵庫県芦屋市立精道小学校(谷川久吉校長、児童709人)。課題解決型学習(アクティブ・ラーニング)を展開し、友達の考えから自分の考えを発展させるなど、思考をさらに深める子どもの姿が目立つようになったという。文科省「ICTを活用した教育推進自治体応援事業」企画・評価会議委員などを歴任し、同校を指導・助言する堀田博史・園田学園女子大学教授のコメントと併せて紹介する。
国語 合意形成図る「かみ合った議論」目指して
安藤・宇都宮市立姿川中教諭
言語活動の充実やアクティブ・ラーニングなどで機会が増える生徒の話し合い活動。しかし、意見が平行線をたどり、内容が深まらないなどの課題を指摘されることも多い。そこで、栃木県の宇都宮・河内地区中学校教育研究会国語部会研究部では昨年から、生徒が「かみ合った議論」をできるようにするため、話し方ではなく「きき方」に注目した方策を研究している。このほど、研究部員の一人、宇都宮市立姿川中学校の安藤恵里子教諭がその実践を発表した。
「新テスト」で調査報告
全国普通科高等学校長会 総会・研究協議会から
全国普通科高等学校長会(理事長=宮本久也・東京都立西高校校長)が5、6の両日、千葉市内で第65回総会・研究協議会を開催。初日に全体会、2日目は県内4高校に分かれての分科会形式とし、「今後の普通科高等学校教育の在り方~グローバル社会に対応した高校教育を考える~」をテーマに各委員会による調査結果や、全国各地の高校の特色ある教育活動が報告された。そのうち、大学入試研究委員会は、高大接続システム改革会議での議論の動向が注目される二つの新テストについて調査結果を報告した。(1面参照)
公民館を核に家庭教育支援
神奈川・厚木市森の里地区
これまで実施してきた社会教育事業を見直して活用し、地区公民館を拠点に各地域が主体となって家庭教育支援を推進する―。神奈川県厚木市教委では、そんな目標を掲げた新しい家庭教育支援事業に取り組んでいる。公民館を核に地区の団体が協働して実施する家庭教育支援とは、どんな活動か。モデル地区の一つである同市森の里地区の実践内容を紹介する。